求人広告のひみつ

求人コピーライターが教える、正しい求人広告の読み方

【質問】転職活動に、キャリアビジョンってあったほうがいいのか?

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求人広告制作歴14年の管理人が、広告制作のウラ情報を交えて転職活動のお役立ち情報を発信している『求人広告のひみつ』。今回は、DM経由でいただいたキャリアビジョンについての質問に答えたいと思います。

 

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質問者(画像は代理)
「いつも楽しく拝見させていただいています。今回は質問があってメールさせていただきました。私は今、転職活動中なのですが、キャリアビジョンって持っておいたほうがいいのでしょうか。転職関連の書籍を読むと大体考えておいたほうがいいと書かれているのですが、私にはよく分かりません。今の会社は新卒入社で入って、なんとなく仕事が面白そうで、なんとなく社風がよさそうなので選びました。今26歳で、今の会社では営業職をやっていますが、配属以来ずっと、“これじゃない”という気が拭えなくて。たぶん、今の仕事は私に向いていません。でも、何が向いているのか分かりません。こんななのでキャリアビジョンって考えられないんです。そして、こんな状態で転職活動をするのって、逃げ、なんでしょうか。まとまらない質問をしてしまい、申し訳ありません」

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管理人たいすく
キャリアビジョンなんて、僕はなくていいと思います。あったらダメ、という意味ではないですけどね。今あなたがごく自然に「こんな仕事していきたいなぁ」といったキャリアビジョンが描けていないのなら、それがあなたの自然な状態なんだと思います。そこから無理にキャリアビジョンを作ったとしても、それってただのウソですよね。

そもそもなんですけど、「キャリアビジョンを持つべき論」って、「ビジネスで身を立てていこうぜ!」的な世界観の人たちが言っているものなので(少し偏見あり)、もちろん僕はそういう世界観を否定するつもりはありませんが、そういう世界観では生きていない人も大勢いると思うんです。

で、

僕は、転職活動というのは仕事探しではなく、人生づくりだと思っているんですね。ちょっと言い方が大袈裟かもしれないですけど(笑)。

要は、仕事って1日8時間、1日の1/3を仕事に費やしているわけですよ、僕たちは。これって、人生の多くの時間は仕事に使っているわけですよね。だとしたら、「どんな仕事をしたいか?」よりも「どんな人生を歩みたいか?」で考えていったほうが、腹落ちするというか、納得度の高い選択ができる、転職ができると思うんです。人生に合った仕事を選んだほうが幸せになれると思うんです。

世の中には、毎日定時に帰れるけど給与が安い仕事とか、毎日すごく忙しいけど給与がわんさかもらえる仕事とか、大変だけど多くの人を貧困から救える仕事とか、毎日外回りが大変だけど社内の人付き合いがラクな仕事とか、いろいろあります。本当にいろいろな仕事があるわけです。

キャリアビジョンがない理由の1つには、あなた自身が世の中にあるいろんな仕事について知らないから思い描けていない、というのがあるんじゃないでしょうか。これって、別に悪いことじゃないです。みんな、そうなんですから。僕たちの教育課程では世の中はどんな仕事があるかなんて誰も教えてくれませんからね。知る機会もほとんどありません。だから、まずは「知ること」が大切だと僕は思います。そして、転職活動は世の中のいろいろな仕事を知る、いい機会になると思うんですよ。

一般的に転職活動って、「転職するときに行なうもの」って思われていますよね。違うんですよ。世の中にあるいろんな仕事を知ることと、今の自分がどこまで通用するかを知るための活動だと思ったほうがいいです。

だって、考えてみてください。

転職するときだけに転職活動を行なっていたら、そのタイミングで出会った会社や仕事の中で選択することになります。でも、事前に転職活動をして、いろんな会社や仕事と出会って、興味が湧く会社や仕事に就くために今の自分に足りないことが分かったりしたら、事前に準備しておけるし、いざ転職する際に選択肢を広げられますよね。転職活動って、そういう使い方でいいんですよ。

質問者さんは、今の仕事に違和感を感じている。なんとなく、ここじゃない、と感じている。それはそのままでいいです。じゃあ、自分に合う会社や仕事は何なのか、自分が「やりたい!」と思える仕事や「入りたい!」と思う会社はどこなのか。それは今いる会社に入社した時の直感と何が違うのか。それを探っていけばいいんじゃないでしょうか。

なので、「転職する」と決めつけないで、「いろんな会社や仕事を知る」ということを目的に転職活動を行なえば、それは「逃げ」ではなくて「攻め」だと思いますよ。そして、いろんな会社や仕事を知って、「こういう会社でこんな仕事をする自分って、なんイイ!」と思える瞬間に出会ったら、自然とキャリアビジョンというものも見えてくるんじゃないかなと思いました。

 

今回は以上になります。
この記事にあなたの転職活動の一助になればうれしいです!

 

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