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【イベントレポート】dodaプレミアムトークセッション『転職を“武器”にする生き方』(2020.02.01)

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2月1日、ベルサール八重洲で開催された、dodaプレミアムトークセッション『転職を“武器”にする生き方』に招待されましたので、どんなことが話されたか、それに対する僕の見解をまとめました。

 

ゲストのmotoさんとは

1987年長野県生まれ。短大を卒業した32歳6社目のサラリーマン。本業年収は1500万円、副業では年収4000万円を稼いでいる。

各種SNSを通じて、転職や副業、キャリアや営業戦略に関する知見を発信し、Twitterのフォロワー数は8万人を突破。2019年8月、著書『転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-』(扶桑社)を出版、ベストセラーに。

キャリアとしては、地方の短大を卒業後、新卒で地方中小企業(ホームセンター)へ入社。その後、人材広告会社、リクルート、スタートアップ(買収されて楽天)、上場ベンチャーベンチャー企業と6社を経験。現在は都内のベンチャー企業で営業部長を務める。また、副業では独自メディア「転職アンテナ」を運営。2019年に日本最大級のASPである「バリューコマース」から年間MVPを受賞。現在は法人化している。

▲買って読んで損はない本だと思います!

 

motoさんってどんな人だったか

個人的な印象になるのですが。さわやか系の清潔感のあるイケメンでした(笑)。そして、アタマがいい。司会の大浦さんからの質問の投げかけに対して、的確に質問の本質をつかんでいい感じに投げ返していました。これって、誰にでもできることではないんですよ。

こういうトークセッションに僕はよく行くのですが、質問に対して回答がちくはぐだったり、なかなか答えが出てこないゲストの人って意外と多い。地頭がいいというか、行間をきちんと読むというか、そういうことができる人だと感じました。

その一方で、motoさんはスペシャルな人だとも思いました。mptpさんの転職によるキャリア形成ってすごいので、このあたりは著書『転職と副業のかけ算』を読んでいただきたいのですが、motoさんのようなキャリア形成は凡人にマネできるものではない、という確信といいますか。やっぱりスペシャルな人だからこそ成し遂げたスペシャルなことなんだろうな、と思いました。

じゃあ、今回のトークセッションや『転職と副業のかけ算』は意味がないのかというとそんなことはなく、ある一定の気づきと学びはある、しかしmotoさんのようになれるのはひと握りの人間なので、凡人はあそこまでは行けないけれどもそこそこのところまで登れるんじゃないか、ということです。

長くなりました。次の段落からトークセッション内容のまとめに入ります。

 

年収について

motoさん曰く。
年収とは、業種と職種によって変わってくる。要は、利益率が高く、売上が伸びている業種と職種に就かなければ年収を上げていくことは難しい。そこで転職がカギになっていくのだが、転職する際に必要なのは、次はどの業種のどの職種に行くかという見通しと、今の環境で次の転職先で価値を感じてもらえる自分にできること・詳しいことをどう培っていくかが大事。

motoさんの場合は、最初はホームセンターのレジ係からスタート。そこで採用に関わることがあり、その経験を活かして、人材広告会社へ転職する。この時にアピールしたのは、常に人手が足りない販売業のリアルを知っている、販売業の採用を担当していた、だから販売業の採用担当の気持ちがよく分かるので営業経験に活かせる、というように。

 

自己実現について

motoさん曰く。
自己実現のために大切なのは、自分は何にピントを合わせたいか。つまり、人生において何をもっとも重視するか。「個人としてどう生きていきたいか?」を明確にしていくことが大事。これがないと、いろいろなことを選択できないから。

 

現状について

motoさん曰く。
市場における自分の価値を常に意識している。会社の看板に寄っかからないように気をつけている。正直な話、リクルートにいたときには、リクルートという社名を出すだけで買ってくれたり、話を聞いてくれることもあった。それを当たり前に感じていたこともあったが、それは自分本来の実力ではない。

社内での評価は大事。でも、外からどう見られているかも意識する必要がある。

心がけているのは、他責にしないこと。できないことを理由にせず、できることに変えていくところに自分の価値が発生する。

 

転職、転職サービスについて

motoさん曰く。
転職サイトや転職エージェントへの登録はしておいたほうがいい。「転職するから転職サイトに登録する」ではなくて、それだと行動として遅い。常に、情報を把握しておくためにも、転職サイトを定期的に見ておくことが大事。必要に迫られたから転職活動をするのではなく、常に転職を意識して、自分の市場価値を上げていく努力は必要。そして、いい会社・いい仕事との出会いに備えておくこと。チェックをしておかないと、いい会社・いい仕事との出会いを見過ごすことにもなりかねない。

転職エージェントも定期的に利用したほうがいい。自分から外の情報を取りに行くことは大事だが、転職エージェントに「自分って、紹介できる価値があると思いますか?」と聞いてみたほうが話が早いし、いいフィードバックをもらえることが多い。キャリアの健康診断くらいの気持ちで定期的な行なったほうがいい。自分が大したことじゃないと思っていることが、他者から見たら大きな価値ということはある。

「転職活動=転職」じゃない。「内定もらった=入社しないといけない」じゃない。もっとフラットに転職を考えたほうがいい。「雇用してもらう」という考え方は間違っている。バリューを発揮することは当然のこととして、企業と求職者の立場は対等。内定を断ってもいい。

 

転職の情報収集について

motoさん曰く。
会社四季報』を見る。それで、大体、業種別の年収傾向が分かる。これをもとに、次にどの業種に行くか、どの職種を狙うかを考える。また、ツイッターで年収が高いビジネスパーソンはどの業界にいるかを調べたり、その人が転職するときにどんな業種に行ったかを追うのもいい。

 

転職後の早期活躍のコツについて

motoさん曰く。
その会社のビジネスはどこからお金が出ているかを考える。そして、お金を生み出すことにもっとも効果的な方法に取り組む。

あと、転職した当初の違和感を大切にする。「もっとこうしたほうがいいのに」と気づいたことは自分の評価を上げるネタになる。すぐ言うのはNG。自分が確実に成果を出せるのが分かったタイミングで、改善提案を出す、もしくは改善方法を自分で試して成果が出た、という見せ方にすることが効果的。

 

個人的な感想

僕個人の意見のことを別の分かりやすい伝え方をしていたり、新しい気づきを与えてくれたり、いろいろな学びがあるイベントでした。motoさんは、先にも書いた通り、すごく頭が良くて、最小限のことで最大の成果を狙っていくような方だと思いました。その一方で、ビジネスパーソンとして仕事を楽しんでいるのですが、明確に何かやりたいみのがあるタイプの方ではないとも。なので、motoさんの教えは、万人に対して一定の効果がある考え方と方法だと思うのですが、motoさんのような年収やキャリアを誰でも実現できる可能性あるけど、できるとは言い切れないものでもあるなぁと感じた次第です。

とはいえ、この記事で「はっ!」とした箇所はいくつもあったという方は、間違いなくプラスになることですので、今日から普段の仕事に、今進めている転職活動に、意識してみたらいかがでしょうか。

 

 

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