求人広告のひみつ

求人コピーライターが教える、正しい求人広告の読み方

【オススメ書籍】『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』(著者:フミコフミオ 発行:KADOKAWA)

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今回は転職にまつわるオススメ書籍として、はてなブログのカリスマブロガー:フミコフミオさんの『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』をご紹介します。

 

フミコフミオさんとは

delete-all.hatenablog.com

こちらのブログを書かれているブログ界では超有名な方です。現在、食品系の会社で営業部長をされており、日々の職場で起こったこと、家庭内で起こったことを、「どうすればこんなに面白く書けるんだ!」というマジカルライティングで些細なことを楽しい読み物にしてくださるスゴイ人です。

最近ではこんなエントリー(↓)を書いていらっしゃいます。

 

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そんなフミコフミオ先生のエッセイ集が昨年末に発売されました。それが今回紹介する『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』、通称『ぼく穴』です。

 

この本のオススメポイント

このブログ『求人広告のひみつ』は、求人広告コピーライターとして長年働いてきた僕が体験した制作現場のウラ話をもとに、ネットにあふれる求人広告のデマを否定し、正しい求人広告の読み方を伝えつつ、1人ひとりに合った新しい仕事と会社との出会いのお手伝いを考えています。

でも、環境を変えればすべて上手くいく、なんてことは人生にはありません。以前よりいいところと思っていた新しい環境も、時間が経てばいろいろ見えてきて、新しい不満が生まれていくもの。心の持ちよう、物の考え方が、人生を楽しく生きていくためには欠かせないとも僕は思っているんですね。

『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』は、転職関連の本ではありません。フミコフミオ先生の身に起きたことと、それに対してフミコフミオ先生が思ったことが書かれている、エッセイ集です。

エッセイって、当たりはずれの大きいジャンルだと僕は思っていて。感性が合う著者のエッセイって面白くてスルスル読めちゃうんですが、逆に合わない著者のものって読むのがしんどいんですよね。

フミコフミオ先生の場合、先に紹介したブログのような内容を期待してこの本を読むと「あれっ?」と感じます。ブログとこの本では書かれている内容のベクトルがちょっと違うんですよ。で、長々と説明してきたんですが、なぜ、この『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』をこのブログで紹介したいかのというと、フミコフミオ先生が仕事にプロフェッショナルの意識を持っていて、かつ、頭が切れてユーモアもある人なんだけど、多くの人がそうであるように等身大のサラリーマンであるからです。

フミコフミオ先生は、会社では部長職として部下が巻き起こすトラブルに翻弄され、家庭では奥さまの逆鱗にふれてきりきり舞いになっていながらも、「きっつー」と言いつつも、ヤナギのような精神で受け流し、やり過ごし、たくましく生きている。悲哀のある40代と自身では言いつつも、どのエピソードにも悲壮感がないんです。

で、何が言いたいかというと、

人生を楽しく生きていくために必要な、心の持ちよう、物の考え方の話を先にしたと思いますが、「こうすればいいのか!」と教えてくれるのが、『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』だと僕は思っているわけです。そして、今回ご紹介しているわけです。

「人生、もっとラクに生きようよ!」と発信している人はたくさんいます。でも、そういう人たちの大半がスペシャルな人か、他人が経験できないようなことを経験してきているどうしようもない人の場合が多いんですね。まったく参考にならないんですよ。でも、フミコフミオ先生の場合は、仕事のことをきちんと考えて、然るべきポジションも任されている人でありつつ、僕たちにとって身近な小市民(失礼!)で、書かれていることの汎用性が高いと感じました。

ブログのほうは、短めに起承転結を入れた笑える話を作られていますが、この本のほうでは、もう少しフミコフミオ先生の原体験に触れることが出来ます。見方によっては、ブログに比べると冗長でまとまりがない、とも取れるのですが、僕はブログ以上にフミコフミオ先生の「今」が形成されるに至った足跡が見えると思っていて。そこそこ賢く、気張らずに、自然体で生きていくヒントが書かれている本だと思いました。

そこそこ賢く、気張らずに、自然体でいく。

これって、転職活動でも大切なことだと思います。内定や採用をゴールにしてはダメで、入社してからも仕事人生は続くものですし、働くということとは65歳まで僕たちは向き合わないといけないのです。仕事とプライベートを分けて考えることって多いと思いますが、仕事とプライベートを含めて人生なわけで。転職って生き方にも大きく関係していくことなので。

「THE 転職」という意識高い系の書籍ばかりが学びになるわけじゃありません。言いたいことも言えないこんなポイズンな世の中を生きていく術を、『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』を読んで考えてみる…というのも、たまにはいいんじゃないかと思った次第です。

 

 

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