求人広告のひみつ

求人コピーライターが教える、正しい求人広告の読み方

求人広告でよく見る用語解説「月収」

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求人広告コピーライターを約14年間やってきた僕が、求職者の方たちに天職を見つけるための転職活動に必要な情報を発信していくコーナー。今回は、「月収」についてです。

 

 

「月収」とは

ひと月の額面給与のことです。

額面給与というのがちょっと分かりにくいですね。要は、「月給」に「変動手当」を追加して最終的に計算が完了した金額のことになります。

 

「月給」とは

毎月支払われる固定の賃金のことです。

月給は、「基本給」と「固定手当」の合算であることが多いですね。「基本給」とは、その会社で年齢や社歴によっていくら支払うと決められている給与のこと。「固定手当」とは「営業手当」「役職手当」「資格手当」など、変動することのない手当のこと。

つまり「月給」とは、変動しない確かにもらえる金額です。

「月収」の説明に出てきた「変動手当」とは、残業時間によって金額が変わる「残業手当」、子どもの年齢や人数によって金額が変わる「家族手当」、出勤日数によって金額が変わる「皆勤手当」などのことです。また、営業成績によってもらえる金額が増えていくインセンティブも変動手当に含まれます。これらの手当は会社によってある・なし、もらえる金額、もらえる条件が異なるのでご注意ください。

 

分かりやすくまとめると

・基本給

・基本給 + 固定手当(営業手当や役職手当や資格手当など) = 月給

・月給 + 変動手当(残業手当やインセンティブなど) = 月収

・月収 - 税金や社会保険 = 手取り

…ということになります。

求人広告の【給与】欄に書かれているのは、確実にもらえることが決まっている「月給」です。営業職の場合、インセンティブが制度として設けられている場合は、「月収例」というカタチで「これぐらい貰っている人もいる」という見せ方をしていますが、全員がもらえると確約している金額ではありません。

 

こんなこともあります

月給18万円以上
【月収例】月収30万円(入社2年目、25歳、ホールリーダーの場合) 


(↑)ということも現実的にありえます。

「月給18万円」と見ると、「げっ、低い!」と思われるかもしれません。しかし、上記の基本給の定義にも書きましたが、「年齢や社歴によっていくら支払うと決められている給与」のことです。

その募集が18歳から採用すると決められている場合、【給与】欄には18歳の応募者が確実にもらえる金額を書かなければならないため、このような表記になります。しかし、24歳の方が入社したとき、24歳で定められている基本給が24万円ということも。

募集会社の基本給ルールがどのように定められているかは、求人広告からでは見えないのですが、上記のように月収例を見れば、なんとなく分かったりします(企業も察してもらうために月収例を書いているもの)。

早とちりして選択肢から外さず、きちんと企業に確認してみるといいでしょう。

 

今回は以上になります。
この記事が、あなたの転職活動のお役に立てれば幸いです!

 

 

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