求人広告のひみつ

求人コピーライターが教える、正しい求人広告の読み方

【オススメ映画】『陽はまた昇る』――SONYに対して、窓際技術者たちが起こした奇跡の大逆転劇!

f:id:taisk:20200119235704j:plain

求人広告制作歴14年の管理人が、ウラ情報を交えて転職活動のお役立ち情報を発信している『求人広告のひみつ』。今回は、「働く」ということを考えさせてくれる胸アツの映画『陽はまた昇る』をご紹介します。

 

『陽はまた昇る』とは

2002年に公開された佐々部清監督による日本映画。『プロジェクトX』の第二回放送「窓際族が世界規格を作った〜VHS・執念の逆転劇〜」で語られていた実話をもとに一部脚色されて作られた作品です。

 


陽はまた昇る(予告編)

 

『陽はまた昇る』のストーリー

時は、高度経済成長中の日本。カラーテレビが一般家庭に普及し、ビデオは当たれば5000億円のビジネスになると言われ、家庭用VTRの登場が待ち望まれていた。舞台は、日本ビクター。当時、業界8位、弱小メーカーと呼ばれていた日本ビクターもビデオ事業に乗り出していたものの、VTR事業部は不良品続きで返品が多く、不採算部門でいつ事業の解散が行われてもおかしくない状態にあった。そんなビデオ事業部に、1人の男が異動してくる。俺の名は、加賀谷静男(西田敏行)。加賀谷は、ビデオ事業部が不採算事業部であり、リストラ要員の集まりという事実を知り、愕然とする。自分と同じ機械が大好きな者たちが、会社の都合でクビを切られる。赤字が原因で人員削減?それならば、赤字が吹き飛ぶようなヒット商品を作ればいい。そして加賀谷は、本社には内緒で工場の一角に開発室を作り、新しい家庭用VTRの開発に乗り出すのだった。そんな中、当時大学生の就職人気No.1の巨大企業であるソニーが、革命的な家庭用VTRベータマックスを開発。国内で発売することを発表する。松下幸之助をもって「100点満点の製品」と言わしめた、ソニーのエリート技術者集団が作ったベータマックスに対し、加賀谷率いる窓際技術者集団はどう戦っていくのか。

 

『陽はまた昇る』の感想

熱い、とにかく熱い!ソニーのエリート技術者集団が作った「100点満点の製品」のベータマックスに対して、日本ビクターの窓際技術者たちが作ったVHSが、市場のシェアを取り始めていたベータマックスに対し、一気に巻き返していくジャイアントキリング(番狂わせ)を実現させる展開は、事実を知っていてもグッと来ます。

そんな奇跡を起こすキッカケは、高卒の技術者あがりの壮年、加賀谷静男(西田敏行)なんですね。定年まであと数年。上からの指示通りにリストラを進めていれば、円満退職できる道もあったわけです。しかし、加賀谷は自分と同じ高卒入社で、優秀じゃないけどひたむきに機械と向き合ってきた技術者たちのことを、他人事のように見れませんでした。そのために何ができるのか。考えて考えて考え抜いて、でも、機械屋なのでできることは限らている。そして、機械屋らしく新製品を作ろう!と決意します。

彼の意志決定に最初に動揺したのは、次長を務める大卒の大久保。その混乱は、事業部の全員に伝播していきます。「できるのか、そんなこと」「無茶だ」「やれないだろう」…。しかし加賀谷は声を上げます。「無茶でもなんでも、やるんだ!それしか道はないんだ!」。そして続けるのでした。「私一人ではできない。君たちの力を貸してほしい」。

万年不良品を出し続けている窓際事業部にいる自分たちが、まだこの世にない、日本中の家庭に使われる製品をつくる。そんな子どもみたいな夢は、加賀谷の情熱が燃え移り、本気になった技術者たちの涙ぐましい努力によって、次第に現実のものへと近づいていきます。

世の中に新しいものを作り出すために必要なのは、技術や頭脳じゃない。「人」なんだ、と。そんなことをあらためて感じさせてくれる映画でした。

当時の逆転劇については、こちらの動画(↓)でも言及されています。


ビデオ戦争 VHS対ベータ 「爆笑問題の日曜サンデー」より

 

映画のほうは、アマゾンプライムでも視聴ができます。

 

 

 

今回は以上になります。
この映画を観て元気になっていただけたら幸いです!

 

 

▼▼「良い!」と思ったらクリックお願いします!▼▼
にほんブログ村 転職キャリアブログへ