求人広告のひみつ

求人コピーライターが教える、正しい求人広告の読み方

転職に失敗しないためのコツは、たくさん面接を経験しておくことだよ

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長年、求人広告コピーライターをやってきましたが、求人広告だけでは、その企業、その仕事が、求職者に合っているかどうかは分かりません。自分の目で確かめることが、転職成功には欠かせないと思います。

 

 

面接は、数多く行ったほうがいい

面接は、たくさん行ったほうがいいです。多くの人たちは、「面接」は「企業が求職者を見定める場」と思い込んでいます。そのため、「緊張感の伴うイヤなイベント」と感じているかもしれません。しかし、それは間違いです。「求職者が企業を見定める場」が「面接」です。

 

転職失敗する人にありがちなパターンに、求人広告を見た瞬間に「ここだ!」と感じたフィーリングを信じて、最初から本命を決めてしまう、というものがあります。危険です。とても危険です。この点に関しては、出会い系サイトとかマッチングアプリと一緒だと僕は思っていて、転職活動において最初に感じたフィーリングほど信用できないものはありません。

人間という生き物は、自分が見たいものしか見ないし、自分が聞きたいことしか聞かない習性があります。「自分の勘を信じる」という聞こえのいい言葉を出して自分を納得させたいのですが、それは裏返せば、「自分はその選択をしたいだけ」だったりするのです。

 そんなとき冷静になれる方法が、「他の選択肢を持つこと」。

 「面接」は、求人広告に載っていない情報、求人広告では感じられなかった情報を得られる貴重な場所です。求人広告を見たときには「すべり止め」くらいの認識だった企業が、面接に行って話を聞いてみたら「本命」に格上げになった…ということも珍しくありません。

 転職で失敗したくなかったら、面接は数多く行くべきです。

 

「面接に行く」が、実は高評価につながる

面接に行くだけで、企業からとても喜ばれます。なぜなら、現在、求職者の面接キャンセルがとても多いからです。スマホのワンクリックで応募が出来てしまう時代だけに、「求人広告に応募する」「面接に行く」ということがとてもお手軽になっていて、キャンセルもお手軽になっている傾向がありますね。

 だからこそ、「きちんと面接時間に現れる」だけで、企業からは「ちゃんとしている」と評価されてしまう現実があります。ウソのようで本当の話です。

 そして、面接では「御社が第一志望です」とアピールすることが定石と考えている方が多いかもしれませんが、あえて、「御社はいくつか選択している企業の1つです」と答えたほうが評価は高くなります。理由は、

(1)マニュアル通りの面接トークを言っていないから
(2)きちんと転職活動をしていると思われるから

 僕は仕事柄、いろんな企業の経営者や採用担当者とお会いしますが、面接対策系の書籍やサイトに載っている鉄板面接トークは、ほとんどの企業から嫌われています。マニュアル通りのトーク、企業に寄せてくるトークをしてきた時点で「不合格」にするというくらいです。そんな本音が見えない、体裁だけを整えて面接に来る時点で、本気で転職活動しているとは思えないと、経営者、採用担当者は口をそろえて言っています。

 だからこそ、「御社はいくつか選択している企業の1つです」と答える求職者のほうが、本音で対話しようとしている、本気で転職活動している、と感じられて圧倒的に面接で有利になるのです。

 

場数をこなしたほうがいい

「たくさん面接を経験しておくこと」をオススメしている最大の理由は、場数をこなすことで、面接で緊張することなく、自分をきちんとアピールできるようになるためです。自主練習もいいですが、経験回数を増やすことがもっとも効果的だと思います。

 僕自身も、エン・ジャパンを辞めた後、20社以上面接に行きました。求人広告を14年間手がけてきて、企業が隠したがっている情報をことごとく見抜くことが出来る僕でも、自分に合った会社や仕事を見つけるためには、実際にその企業に行って、採用担当者をはじめとする人たちと話してみないと分かりませんでした。

 そのようにいろんな会社を見て回ったからこそ、今、自分の長所を活かしつつ、活躍できる会社で働くことができています。だからこそ、数多くの面接に行って、企業を見る目を養うこと、選択肢をもって冷静になることは、転職を成功させるためにとても大切だと思います。



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